本日は久しぶりに少女漫画からオススメを1冊。「白泉男子」という言葉があるように、白泉社系の少女漫画はオタク男でもファンが多かったりするけれども、この「カラクリオデット」も、白泉社は「花とゆめ」で連載されている作品。パッと見はクールだけど心優しいロボット娘が非常にキュートな一作だ。
本作の主人公であるオデットは、天才科学者である吉沢博士によって作られた人間そっくりな少女型のアンドロイド。そんなオデットが「人間」というものに興味を抱き、人間に近づきたいと思い、自分がアンドロイドであることは秘密にしたまま学校に通い始める。そして学校の友達との触れ合いを通じて、だんだん人間らしく成長していくというのが本作の大ざっぱなストーリー。
![]() ■「カラクリオデット」1巻~ 鈴木ジュリエッタ 白泉社 |
![]() ■オデットはロボットだが、それを内緒にしたまま人間の学校に通うことに。その素直クールなお姿がグッときます(第1巻84ページ) |
まあそんなわけで学校に通うになったオデットの学園生活が描かれていくわけだけど、このオデットちゃんが、もうたいへんにかわいいんですよ。外見的にはとてもクールで素っ気ないお嬢さまってな感じなんだけど、その心根は非常に美しく、友達想いで一生懸命。感情をハッキリ表に出すタイプではないけど、学校の友達に向ける暖かい微笑みとか、健気な振る舞いに心癒されまくりんぐ。自分が壊れることも覚悟のうえで友達を救けようとするいい娘さんぶりに、ほろっとさせられることも。
また、一人の少女の成長物語としてもよくできている。「おいしい」「好き」といった人間がごく自然に抱く感情に興味を持ち、自分もそういった気持ちを体験してみようと努力するオデットの姿はなんとも微笑ましい。友情ストーリーとしても上々の出来栄え。クラスメートの洋子や、ちょっと不良っぽい先輩男子の朝生らが、オデットと一緒に過ごす中で優しい気持ちになっていく様子には心温まるものがある。
そんなわけで素直クールなオデットちゃんがかわいく、ストーリー的にもなかなかよくできた作品。作者の鈴木ジュリエッタはこれが初単行本だが完成度は高い。今後も応援していきたい一作だ。
2006年07月14日 17:18