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![]() 前回は最近のFlashイベントの話を書いたけども、今回はそういったイベントが開催されるようになるまでの流れを、もう少し詳しく解説してみよう。 Flashのイベントというと昔はセミナーが主だった。というより、セミナーしかなかったと書くべきか。セミナーというと、たいていの場合は基本操作から始まって、Flashを効果的に使ったウェブサイト構築の技術を、有名クリエイターが解説、場合によっては討議するといった、講座的な内容が主である。この路線では日本最古のFlashコミュニティー「flash-ml」の面々が多数参加する「Flash Power Session」や、Macromediaが主催する「Flash Conference」などが有名だと思う。 昔はFlashに興味を持ってイベントに参加しようとする人は、実際に作る側の人しかいなかったから、別に問題はなかった。だが「自分では作らないけど面白いFlashを観たい!」という人が少なくなく、作る人だけに向けたイベントでは少しズレる部分が出てきた。 例えば2001年前半にネットを席巻した海外有名バカFlash「hatten」のように、技術的には必ずしも優れていなくても、エンターテインメントとしては十分な魅力を持ったFlash作品が人気を集めると、これまでとは別の、Flashの技術云々を解説しなくてもいい、作品を上映するだけのイベントでも成り立つ雰囲気が、徐々にウェブ上で成立し始めてきたのだ。 そのムーブメントの中心地が、2002年1月17日にできた2ちゃんねるの「FLASH・動画板(FLA板)」。ある時は当時爆発的な盛り上がりを見せていた。パロディ精神やエンターテインメント性にあふれたFlash作品の情報交換の場として。またあるときは森野あるじ氏やポエ山氏らに代表されるFlashアニメ作品の流行を受け、自身もFlashで表現を開始した未来の作家達の活動拠点地として。 話題の事件を即座にFlash作品に仕上げてみせる身軽さと、アスキーアートキャラクターに動きと物語を与える職人技で、FLA板発の作品は2ちゃんねる内外から人気を集め、順風満帆に成長していった。こうしてFLA板は見る側が中心ながらも、いつでも見る側が作る側にまわれる、従来にないコミュニティーとして、新たなFlashシーンの土台を作り上げていく。 しかしウェブ上で盛り上がっているからといって、それが即座にオフラインでの成功につながるわけではなかった。2002年10月に行われた2ちゃんねる関連トークイベント「帰ってきた2ちゃんねるナイト!!」で、2ちゃんねるで人気のFlashが上映されることになったものの、実際に流されたFlashはわずか4つで、しかも休憩時間の穴埋めのような扱い。会場では特に盛り上がることもなく、FLA板住人としても不満の残る結果だったと伝えられている。 Flashの面白さはそんな程度じゃない。こうしたFLA板住人のFlashにかける情熱が、2002年末に行われた大規模オンラインFlashイベント「第一回紅白FLASH合戦」に結実するのである。
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