■ばるぼらの「教科書には載らないコンテンツの歴史教科書」: Flashニュースサイトの歴史(第1回)
2005年5月18日 更新
前回までは現在ウェブ上で頻繁に行われるFlashイベントがどのように成立してきたのかの概要を見てきたが、今回はより身近な、Flashや映像関係の情報サイトを紹介していこう。日替わりで更新されるニュースサイトに定期的にアクセスすれば、自分の好みのFlashに出会える確率も自然と高くなるというもの。もちろん普通に紹介するのでは味気ないので、歴史順に見ていきたい。
Flashが新しいエンターテインメントとしてユーザーに認知されたのは、2001年秋ごろだったと思う。この年の4月の「hatten」の大ブームをきっかけに“笑える/おバカなFlash”に対する需要が伸び、「地獄変.com」(6月)の人気シリーズ「かぼすちゃん」や、「ドラサイト」(8月)が次々と発表するパロディFlash、吉野屋フラとして親しまれた「poeyama」の「ゴノレゴ」(9月)などに人気が集まり、多くのユーザーを爆笑の渦に巻きこんだ。
ほかにも「MoRinono」の魔法使いファンタジー「つきのはしずく」(3月)や、「UNIVERSAL RADIO」の“感動系Flashの祖”とも言われる「キミとボク」(7月)、「poeyama」の壮大なSFムービー「quino」(8月)などが、先に挙げたようなバカフラ的な路線とはまた違う、物語を基調とする新たなウェブアニメーションとして注目を浴び、これまでの「Flash=企業サイトの重たいトップページ」という図式を崩していったのである。
こうした(もはや古典とも言える)代表的作品が流通する中で活躍した情報サイトとしては、非常に早いうちからFlashを扱ってきた「NuBoNBa」(5月)や、保管庫が置いてあった「ちんぴんどう」(11月)などが先駆けだろう。特に「NuBoNBa」は定期的に2ちゃんねるのスレッドから多数の作品を拾い上げており、Flashニュース路線としては元祖といってもいいのではないだろうか。
続けて、今では誰もが知っている大御所Flashニュースサイトの御三家が登場する。前年開設の「ホタテプロダクツ」が10月から、4月開設の「かーずSP」は11月からFlashを扱いはじめ、02年1月には「(・∀・)イイ・アクセス」が開設。どのサイトも当初はFlashを数あるニュースの1つとして扱っているが、まだ安定していない、過渡期にある文化が放つ独特の熱気を感じ取ったのか、徐々にFlashをメインに特化していった。
そうした周辺サイトの増加と、2ちゃんねるで話題の事件が職人によって“応援Flash”化されるムーブメントの盛り上がりを受け、2002年1月17日、2ちゃんねるに「Flash・動画@2ch掲示板」が新設。Flash作家と作品の数は加速度的に増えていくことになる。
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