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![]() Flashアニメの歴史(第4回〜ショートアニメーションの流行) 1999年6月23日に第1回が行われた「Bak@fla」は、まつむらまきお氏が主催する、自由参加型のFlash作品の投稿企画である(現在はシステム上メンバー登録が必要)。「Flashを使っていかにバカをやるかを競うコーナー」という趣旨のもと、月に1、2回くらいのペースで更新されている。 主催者のまつむらまきお氏は関西のFlashシーンの中心人物だが、意図としては、Flashをプロのクリエイターが使うウェブデザインやウェブアニメーションのツールとして固定化させないために、初心者や趣味の人でも気軽に作品を発表できる場を用意しようとしたのが発端のようだ(日刊デジタルクリエイターズ参照)。個々人が自サイトに置くのもいいけれど、分散思想のウェブであえて1つの場にまとめてみるところに、Flashをデザイナーの道具以上のコミュニケーションツールとして扱えると睨んだわけである。“おバカなFlash”というくくりのみが存在する「Bak@fla」は、プロと初心者が並列に存在する奇妙な場として、ウェブ上のFlashシーンに新風を送り込んだ。 「Bak@fla」のバックナンバーを読み直すと、現在ウェブ内外で活躍するFlash作家の名前もちらほらと散見される。第23回(2000年7月17日)ではカボスちゃんこと「別府鉄輪地獄変」シリーズで有名な青木隆志氏が登場、第27回(2000年9月16日)では森野あるじ氏が「2101年ドライブフレンド」(※リンク先は2000年11月制作の別バージョン)で初登場している。第35回(2001年2月15日)には有名クリエイターのサブリン氏が投稿していたり、第60回(2002年10月26日)には「MARU PRODUCTION」の丸山薫氏の「ゴーゴー混老頭」と並んで、“Directorのえらい人”よしだゆたか氏の「イケットビMX」が紹介されていたりと、一筋縄ではいかない人の連なりが待ち構えている。 「Bak@fla」が制作者に与えた影響とは、Flashで生活しているクリエイターでない個人でも気軽に作品を公開できる、新しい気構えのようなものだと思う。投稿された作品を見て、自分も作りたい、ほかの人に作品を見てもらいたいというコンテンツを介したコミュニケーションを求める動きが、ちょうど時を同じくして盛り上がっていたGIFアニメーションのブームと重なり、「面白さ」という単純な動機がウェブを席巻したのではないだろうか(なおここでいうGIFアニメーションのブームというのは、1998年8月から1999年にかけて発表され、ウェブのあらゆる場所に転載されつづけたSIZ氏のヒット作「ピカプー」を契機に、4コマ漫画のようなショートアニメーションを自作するのが流行した2000年前後を指す)。 ただ、2000年ごろのFlashアニメにも足りないものがあった。それは作品の長さと物語の密度である。これは単に方向性が違っただけではあるが、長い作品(=容量の大きい作品)よりも短くキリのいい作品が好かれたため、自然とワンアイデア、ワンシーンの魅力が重要視された。アニメーションの原点はモノを動きで表現することにある。しかしそれの一歩先、動きと物語を組み合わせたアニメーションの時代が、ニッポンの通信環境のブロードバンド化とともに、顔を見せ始めるのである。
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