![]() |
|
![]() |
|
|
![]() Flashアニメの歴史(第7回〜Flashアニメーションのブレイク) 2001年3月19日に公開された、森野あるじ氏のファンタジー作品「つきのはしずく」の第1話は、魔法学校に通うおちこぼれの魔法使い“つきのは”が出会う、大星獣とのある夜のお話。映画のようなカメラワークや、印象的な台詞の入れ方、空を飛ぶシーンの開放感が絡み合う、初期Flashアニメーションの名作で、同年7月7日発表の第2話と併せて、森野あるじ氏の代表作の1つとなった(劇団パラレルワールドによる音声入りバージョンもお勧め)。 ほかに同時期に人気を集めたFlashアニメとしては、「地獄変ドットコム」のあおき氏のあぶないネタが飛び交う爆笑学園コメディ「別府鉄輪地獄変」シリーズや、skybee氏による、空ばかり眺める少年の物語「グリンB」シリーズなどだろうか。2001年11月13日にNHK教育「ティーンズTV インターネット情報局」で、堀江正氏の「Auto Door(自動ドア)」と一緒に「つきのはしずく」が紹介されたときの、司会の方の「こんなのが1人でできちゃうんですね」という言葉は、個人制作アニメーションとしてのFlashの立ち位置を図らずも示唆するものだ。 さて「つきのはしずく」が公開されてから約1カ月後の4月下旬から、ニッポンのインターネットでは「hatten.swf」と呼ばれるエキゾチックな海外Flashが大ヒットし、突如「笑えるコンテンツ」としてFlashが注目された。特に8月17日開設の「ドラサイト」が次々と公開する、特撮ヒーローやドラえもんのパロディFlashは、2ちゃんねるや個人ニュースサイトで大きく話題になっていた。 そうした爆笑Flashの流れでヒットした作品の1つに「ゴノレゴ」シリーズ(2001年9月〜)がある。第1作目は当時2ちゃんねるで爆発的に流行していた「吉野家コピペ」を、「ゴルゴ13」そっくりのキャラクターがしゃべるもので、シンプルな作りが見るものの笑いのツボを直撃して大ヒットとなった。 その「ゴノレゴ」の作者、ポエ山氏(当時liloatx名義)のサイトに置かれた長編Flashアニメーション「quino」(8月)を初めて見たときの、「Flashが何かすごいことになっている」という胸の高鳴りは忘れられない。「ゴノレゴ」より1カ月ほど前に公開された「quino」は、アンドロイドの少女・キノと、その開発者が織り成す近未来SF作品で、絵・音楽・シナリオ・演出をすべてポエ山氏1人で手がけた大作であり、Flashアニメの途上を一気に3年分は縮めた傑作である(外伝まで収録したCD-ROMが発売されている)。「第14回CGアニメコンテスト」(2002年4月)では作品賞を受賞した。「quino」を見るたび「CG-Online」に掲載されている「当初は萌え萌えフラッシュの研究にいそしんでいた」というプロフィールが少し不思議だったが、森野あるじ氏の作品を見て、自身も制作を始めたという話を聞いたことがあるので、なんとなく納得した。 一時は「恐怖系」などと呼ばれた独特の作風でカルト的人気を誇る「ありさんとくらげさんがごっつんこ」のぴろぴと氏が、本格的にFlashアニメーションの制作をはじめたのも2001年9月ごろだったと思うが(それ以前はイラストや漫画がメインだった)、年末までに発表された「小さな写真屋さん」や「人間っていいな。」のアングラ・極彩色テイストは、ぴろぴと氏以外には作れない、オリジナリティあふれる良作である。 それにしても、ぴろぴと氏がFlashを作り始めたきっかけが「ドラサイト」だったという、にわかには信じがたいルーツを考えるに、Flashはブレイクと同時に多様化が始まっていたといえる。誤解を招く言い方かもしれないが、Flash作家の多くがアニメーションの基礎を学んできた専門家ではなく、面白そうだから始めたというアマチュアだったからこそ、容易に型破りな発想が可能だったのではないかと思う。
・脳内洗浄ムービー ・NewAkiba VideoPodcast ・2次元萌え ・3次元萌え ・4次元萌え ・電子出版 ・オリジナルグッズ ・ネットランナー公式HP ・ニュース(3月3日以前)
|
![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() |
|||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||