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![]() Flashアニメの歴史(第8回〜2001年のFlashアニメーション) 今回は、2001年ごろの定番として挙げられるFlashアニメーション作品を紹介しよう。7月に「UNIVERSAL RADIO」で第1話が公開された「キミとボク」は、とある猫と飼い主の物語を描いたFlashアニメで、多くの人が「泣いた」「感動した」と賞賛を送る“感動系”の走りともいわれる作品である。 8月に同人サークル「春風亭工房」が公開した「GLOVE ON FIGHT」(ミラー)は、美少女ゲームの「Kanon」や「月姫」などのキャラクターを使った架空の対戦ゲームのプロモーションムービーで、その造りの巧さに本当にゲームが出るものだと勘違いした人がいたほどだ。10月に第2弾が発表された後、音楽権利関係の問題で公開停止したが、2002年に同人ソフト界の大御所「渡辺製作所」が、そのFlashをもとに実際にゲーム化して発売、ファンを驚かせた。 2001年12月に発表された「wOzBox」wosa氏の「うる★8つら」(12月24日)は、名前から想像がつくように「うる星やつら」のパロディ作品だが、アニメーションの出来の良さで多くの職人にリスペクトされた名作である。なお作品中に出てくるキャラクターなどの文脈が分からない場合は、「このスレッドが誕生するために今まで2ちゃんねるは存在していた」(2ちゃんねる研究)とまで絶賛された、2001年に2ちゃんねるで大ヒットした伝説のスレッド「8頭身のモナーはキモイ」(9月25日)を押さえておこう。当時この「8頭身モナー」と「1さん」の追いかけっこをネタにしたアニメ作品が多く登場しており(GIFアニメの「スクランブル8頭身」、Flashではthe pillowsネタ「Waiting For The >>1 Love」や井上陽水ネタ「夢の中へ」など)、その中でも特筆すべきクオリティだったのが「うる★8つら」というわけだ。 同じく12月に辻恭平氏のサイト「crossing.jp」で第1話が公開された「ポカちゃんと僕」は、2004年に「週刊少年サンデー」で「暗号名はBF」を連載していた田中保左奈氏との共同作品で、Flashアニメと呼ぶよりはウェブコミックの範疇にあるものの、紙面上ではできない漫画の表現を考えた上でFlashを選んだという点に注目したい。そういえば先月の「第17回CGアニメコンテスト」で映像賞を取った作品「夏と空と僕らの未来」は、アニメに漫画的手法を持ち込んだものだった(ってこれはFlashと関係ないか)。 多くのFlashアニメーションが生まれ、オンライン上の新しいコンテンツとして認識される一方で、2ちゃんねるでもスレッドのテーマに則した作品が“支援Flash”として発表されていた。有名どころでは、西和彦氏による“人に優しい掲示板”「1ch.tv」のスタッフをネタにした「iota wall」、田代まさし氏を米「TIME」誌の表紙にしようと投票運動が起きたときの「片翼の田代」など。特に2002年1月はじめに公開された「Words Avenue」の「ある騒動の記録」は、2001年8月下旬の2ちゃんねる閉鎖騒動をドキュメンタリータッチに仕上げた作品で、2ちゃんねる内外でブームとなった。こうした盛り上がりを受けて、2002年1月17日に「Flash・動画@2ch掲示板」が新設され、有名/無名職人が入り乱れる新しいFlashシーンが形成されることになる。
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