■ばるぼらの「教科書には載らないコンテンツの歴史教科書」:Flashアニメーション最近の状況
2005年6月13日 更新
今回は歴史的文脈から少し離れて、近作のお勧めのFlashを紹介していこう。2004年および今年に発表された作品から選出していく予定だ。
2005年元旦に公開された日暮里本社氏「POO'S WORLD」の「次郎長三国志」は、名前からも少し想像がつくように、「清水次郎長伝」をアニメ化した時代劇テイストのFlashだが、動画のクオリティが抜群で、思わず見入ってしまうこと間違いなし。2005年はこの作品から始まった。
「Elite Motion Designs」の「2004」は非常にかっこいいMotionGraphics系の作品(本来は紅白Flash合戦に完成品が提出される予定だったそうだ)。このサイトのFlashは「2004」に限らず完成度がどれも高いので、映像関係に興味がある人は一度サイトを端から端までチェックしていただきたい。
完成度の追求よりも心温まる映像作品で安らぎたいなら、「ペロチャンとピクニック」や「消しゴム」はどうだろう。「ペロチャンとピクニック」は絵本をめくっているような気分になる、ほんわかした作品で、癒されたい人にはもってこいだ。作者takaros氏の処女作だとか。「動画Studioじゅんじゅん」のじゅんじゅん氏による「消しゴム」は、好きなあの娘の気を引きたいがためにやってしまう、青い悩みを暖かく描いたFlash。
ここのところ梅雨のじめじめした天気が続いているが、冷ややかな気分になりたい貴方には「森のレナさん」と「冷蔵庫」を推薦しておく。前者は話題の同人ゲーム「ひぐらしのなく頃に」のキャラクターを題材に、「森のくまさん」の曲に合わせて追いかけっこ(?)をする素敵なFlash。後者の「冷蔵庫」は鐘の鳴る音から始まる楽曲の旋律と、すっきりとした作図の映像が重なって、恐怖心を煽るこわーいFlashである。
「冷蔵庫」は2ちゃんねるの「Flash職人さんとDTM職人さんと作品と」スレッドから生まれた作品で、楽曲を担当しているのはソングライターの葉月ゆら氏。葉月氏とFlashの関わりの中で真っ先に思いつくのが、ゆるゆるFlashアニメの傑作「しおさば」だが、こうして見るとその作風の幅広さに驚かされる。ところで、アマチュアとか同人などと呼ばれる、オリコンチャートやライブハウスとは無縁の音楽マーケットと、映像分野のインディーズ部門ともいえるFlashの融合は、もう少し進んでもいいと思うのだが……。
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