■ばるぼらの「教科書には載らないコンテンツの歴史教科書」: Flashアニメーション最近の状況(第4回)
2005年6月16日 更新
今回は2005年3月頃のFlashで特に印象に残ったものを紹介していく。まず最初にいい雰囲気を出していたのが、アスピリン氏「蒲田西口五番街」の「らいおんのはなし」。PV系「num1000」と海外のブラックなアニメ「Karma Ghost」をきっかけにFlashに興味を持ったとのことだが、この作品はそれらとは違った寓話作品で、幻想的で落ち着いた空気に共感が持てる。Rezo氏「りれーしょなるでーたべーす」のFlashアニメ「Re:大嫌い 前編」「後編」は、好きを好きと素直に言えない女の子がちょっと勇気を出す物語という、すれ違いのもどかしさでモヤモヤする、Flashアニメにはありそうでなかったドラマ作品だ。サイトにはゲームやアニメの二次創作モノも充実しており、趣味が合う方にはたまらないだろう。
手短に笑いたい貴方には、たまがるご氏「gohan(めし)」のショート作品「棺桶」シリーズがお勧め。堅苦しいところが全くない、馬鹿馬鹿しすぎる発想に思わずニヤニヤしてしまう。もっとも同サイトにある「兄貴」シリーズはシュールすぎて正直戸惑ってしまったが……。たまがるご氏はフジテレビのサイト内にあるデジタルコミックコンテンツ「少年タケシ」で連載しているので要チェック。
3月13日に行われたオンライン上映イベント「FlashMinors /Label2.swf」出展作品にも触れておこう。マイナー職人の祭典だけどもマイナーで居続けるつもりはないという意気込みが伝わってくる作品が多い。海外人気Flashアクション「xiaoxiao」シリーズを連想させる「N.G.Action」、シンプルな物語を丁寧に描いた「3月には白い花を」、2ちゃんねる「FLASH・動画板」に対する愛が溢れるMotionGraphic系「裏闇」などが、「FlashMinors」の中で特に出来がいいと思う。
さて3月発表作品の中で、個人的好みでは「AIM」のサウンドノベルFlash「殺人」をイチオシしておく。ここまで率直的なタイトルも珍しいが、無人島で起きた殺人事件に巻き込まれていくストーリーは秀逸。怖いもの見たさで手を伸ばしてほしい。同人ゲーム「ひぐらしのなく頃に」をつい連想させる演出もつぼにハマった。尺を長くして、登場人物を1人1人深く描けばもっと良くなっていたかもと感じたが、Flashという媒体を考えると、これが適切な長さなのかもしれない。
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