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![]() Flashアニメーション最近の状況(第5回) 引き続き2005年3月ごろのFlashを見ていく。いきなり個人的な話になるが、この時期に知って非常に気に入ったのがmuimui氏「Vampire's Heaven」の「BOY MEETS GIRL」だ。与えられたお題で作品を作るという、2ちゃんねるのスレッド「【雑談】テーマorオリジナルFLA公開スレ【研究】」で、「桜」がテーマとなったときに公開されたFlash。ポップなイラストと予想できないクレイジーな展開に選曲の良さが連なって、独自の世界観を打ち出した名作。「Vampire's Heaven」で公開されているFlashではほかに、アシッドなイメージが洪水のように流れ込む「Liar person?」や、ミニマルな実験作品「POPORACK?」をお勧めしておく。 かわいらしくてオススメなのは、surume氏「ときどきたまに」の音楽Flash「山田養蜂所」。葉月ゆら氏の曲を全面に使ったほんわかした雰囲気に、思わずなごんでしまうこと間違いなし。「ときどきたまに」では、長編Flashアニメーション作品「For Example」も公開されている。こちらは学校を舞台に、厳しい教師と出来の悪い生徒のすれ違いと、そこにやってきた魔法使いのお話。現時点では第1話まで。続きに期待したい。 2ちゃんねる系ショートアニメとして人気を得ていた、doku6氏「doku6Flash」の「毒男」シリーズの最終回も3月だ。毒男とは独身男性を意味する2ちゃんねる用語だが、毒男のアスキーアートを使って物語を描くのが2ちゃんねるの一部スレッドで流行しており、それをFlash化したのがこのシリーズ。自虐的な笑いを楽しめるかどうかは貴方次第。思わず共感してしまうかも? さて3月後半のオンライン上映イベントでは「REAL FLASH」があった。出展作品の条件は「音なし」であること。エントリーされた作品はすべて目を通したが、無音声であるがゆえに、逆に映像だけで音が聞こえてくるような映像表現に力を入れる作品が並んでいるのかと思ったが、それに縛られない作風のものが少なくなかったのは意外だった。耳が聞こえない女の子が主人公の「りあるふらっしゅ」や、部屋で聞こえる騒音を題材にうまくまとめた「silent room」は、条件を満たしつつ表現に気を配っている良質な作品だと思う。 ただ、「REAL FLASH」のおかげで、Flashの演出に音楽がどれだけ重要なのかも分かった気がする。音楽があるのとないのとでは、受ける印象や完成度が全く違う。Flash作家の才能を示すパラメータの1つに、選曲センスが加わっているのだと改めて感じた。
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