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![]() 2004年のFlash(第1回) 近況で2005年のFlashを紹介してしまったので話が前後するが、今回から2004年のFlashを見ていこう。2003年は初のオフライン上映イベント「flash★bomb」が大成功をおさめた一方で、「第2回紅白Flash合戦」では未完成のまま参加する作品が増えて一時物議をかもした。だが、全体としては前年よりも作家の数が増加し、作品もパロディからオリジナルまでより多様性が強まった傾向が見られた。2004年はそうした2003年の熱気をそのまま引き継いでいたようには見えたが……と、結論を急ぐつもりはないので、ひとまず2004年1月のお勧めを紹介していきたい。 1月は「RZ-CONSENT」が閉鎖するという残念なニュースがあったが(現在「MoRinono」として復活している)、それはさておき、まず推薦したいのが「動画Studioじゅんじゅん」じゅんじゅん氏の「デュアルスター0」。女の子とメカの異世界でのバトルアクションからなるこのFlashアニメは、キャラクターや煙の動きのなめらかさが絶品。「第17回CGAコンテスト」で“外伝”に選ばれた、和みFlashアニメの傑作「しおさば」と同じ作者が作っているというから驚きである。「動画Studioじゅんじゅん」には、Flash以外のMPEGやGIFによるアニメ作品も公開されているので、興味を持った方は参照してほしい。 itami_10氏「もしも銭湯が749だったら」は、「749」という数字にまつわる風呂場の話を、漫才のようなトークで進める内容で、モノトーンのデザインがシュールさを高める不思議作品。紅白Flash合戦の熱気を見て自分もやらねばと作ったそうで、この辺が作り手と受け手の距離が曖昧な、Flash独特のシーンが垣間見れて興味深い。また「Flashアニメとしてこれが凄い」というわけではないのだが、「着信アリ」は留守電に入っていた書店からのメッセージを使ったショート作品で、妙にツボにはまったので紹介しておく。こうした「ネタが思いついたら即作って発表する」という、制作と公開のインターバルの短さは、ウェブならではといえそうだ。 違う路線では、絵本のようなメッセージを含んだFlashアニメ「うすっぺらいねこ」で、第2回紅白Flash合戦にて高い評価を得たscq氏の、なんとなく童謡を思わせる「ねこせんべい」が、落ち着いた雰囲気をもった作品でお勧め。Flashニュースサイトの大御所として有名な「ホタテプロダクツ」のFlashアニメーション「ドクオせいじんアワー」は、10年前に放送されていた子供向け番組「ウゴウゴルーガ」大好きっ子にはたまらないショート作品。可愛いすぎて困る。 今回紹介した作品のいくつかは、2ちゃんねる「FLASH・動画板」の作れスレッドから生まれたものである。掲示板でのやり取りが作家に創作意欲のきっかけを提供しているのを見ると、コンテンツとコミュニケーションの親密さを考えずにはいられない。もちろんインターネットが登場する前からそうした交流から作品が生まれたことは無数にあると思うが、ウェブならではの敷居の低さによって、新しい作家が登場している面は確実にあるだろう。
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