かぼちゃぱんつの天使たち「はなまる幼稚園」
2007年04月26日 23:41
(しばた@OHPのオススメ漫画)
今回紹介する「はなまる幼稚園」は、「単行本が出たら絶対紹介しよう」と前からずーっと思っていた作品だ。いやー、もう本当に待望久しかった単行本なのである。現在「ヤングガンガン」で連載中の作品だが、絵もかわいいしお話もかわいい。読んでいると気持ちが明るく、そしてほんわり暖かくなってくる、楽しい一作だ。
本作で描かれるのは、タイトルのとおり、とある幼稚園で繰り広げられる楽しい日々の物語。この幼稚園に通う女の子・杏はいつも元気で、保父をやってる土田先生(つっちー)のことが大好き。つっちーは、美人で優しいな保母さん・山本先生が好きなんだけど、杏もそれに負けじと日々頑張ってつっちーにアタックをかける。杏のおともだちも彼女を応援し、ドタバタしつつもほのぼのとした日々が繰り広げられていく。
「はなまる幼稚園」1巻~ 勇人 スクウェア・エニックス
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幼稚園の風景はいつも楽しそう。あまりのほのぼのっぷりに、つい顔がニコニコしてしまう。前髪の白い子が杏ちゃん、うさぎのぬいぐるみを抱いている子が小梅ちゃん、じょうろを持っているのが柊ちゃん(第1巻22ページ) |
というと、なんだか子供と大人の年の差ラブコメといった感じだけど、本作の場合ラブコメ的な要素はあるものの、あまりベタベタしたところはなく、あくまで雰囲気は朗らかで和やかでほのぼの。なんといっても杏たちの服装はもこもこしたかぼちゃぱんつとかだし、特殊な嗜好の人を除けばムラムラくることもないはず。杏たちの賑やかで楽しげな様子を見ていると、邪な気持ちが湧いてくる余地は全然なくて、読んでいるほうまでとにかく楽しい気持ちになってくる。ページをめくっていると思わずニコニコしちゃっている自分に気づくはずだ。
まあそんなわけで、とにかく本作はかわいらしい作品だ。キャラたちもみんな微笑ましい。元気者の杏の突っ走りっぷりは無邪気で面白いし、彼女のおともだちである小梅ちゃんや柊ちゃんがちょこまか動き回る様子も、なんとも微笑ましいものがある。子供だけでなく、大人たちも暖かい。つっちーはゲームオタクで一見ぶっきらぼうだけど、杏たちのことをきちんと見守っていて面倒見もいいし、美人な山本先生もほんわかした癒し系キャラ。お話のほうも、幼稚園で繰り広げられるとりとめのない日常を、実にほのぼの感たっぷりに描いていて素直に楽める。
隅から隅までかわいいこの作品。読めばきっと気持ちが暖かくなってほんわか癒されること請け合い。忙しい日常に疲れている人は、この作品でホッと一息ついてみてはいかがでしょーか。