アニメの自主規制や条例改正報道への批判がBPOに寄せられる
2011年01月21日 23:58
放送倫理・番組向上機構(BPO)に「2010年12月に視聴者から寄せられた意見」が掲載された。アニメに関しては具体名は挙げずに「深夜にテレビをつけたところ、偶然アニメで性的なシーンが映り大変驚いた」「これから放送されるアニメの番組宣伝で、暴力的な場面が強調されていて腹立たしい」などとエッチなシーンや暴力シーンに対する批判する意見が出ている。
その一方で「近頃はギャグアニメでさえ、パンチラシーン等に不自然な光による規制が入っている。」「子どもに見せるか見せないかは保護者が決める。過剰な規制は不要だ。」といった意見も寄せられている。
そのほか、東京都青少年健全育成条例の改正に関する報道について、「既に出版業界で自主規制しゾーニングされている成人向け漫画が、さも全年齢向けの漫画と隣接して売っているなどと間違った報道をしていた」といった批判が掲載されている。
・BPO「2010年12月に視聴者から寄せられた意見」
深夜にテレビをつけたところ、偶然アニメで性的なシーンが映り大変驚いた。深夜だからといって、このようなシーンを誰でも見られる地上波で放送していいのか。とても気分が悪くなった。深夜にアニメが多く放送されていることは知っていたが、こんな過激なシーンを許しているのか。子どもはアニメというだけで絵に惹かれがちだ。地上波でこのような内容は許さないでいただきたい。
これから放送されるアニメの番組宣伝で、暴力的な場面が強調されていて腹立たしい。子どもが見ている時間帯にも流されているので悪影響も懸念される。一般の番組と違い、番組宣伝はいつ放送されるかわからないので避けようがない。過激なシーンを放送するのであれば、深夜の時間帯にするなど考慮するべきだ。
近頃はギャグアニメでさえ、パンチラシーン等に不自然な光による規制が入っている。余りにも過剰な反応で子どもへの説明に困る。パンツは、光で隠すようなテレビで放送出来ないわいせつな表現なのか?見ていて不自然だ。子どもに見せるか見せないかは保護者が決める。過剰な規制は不要だ。
ニュース番組で東京都青少年健全育成条例について報道していた。既に出版業界で自主規制しゾーニングされている成人向け漫画が、さも全年齢向けの漫画と隣接して売っているなどと間違った報道をしていた。条例が規制対象としているのは成年向け漫画に留まらず一般の漫画にまで及ぶ。それに気づかず報道することにより、漫画への風当たりや規制を求める声が強まり、漫画文化の衰退へとつながる恐れがある。適切な報道をお願いしたい。
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