かわいい女の子と星を見る団「宙のまにまに」
2006年06月24日 02:00
(しばた@OHPのオススメ漫画)
このところ「涼宮ハルヒ」シリーズが各所で猛威を振るっておりますが、やはり部活は学園生活の華。そこにかわいい女の子の1人や2人や3人もいればもうサイコー。というわけで今回は、ほのぼの心華やぐ部活モノの新刊をご紹介いたします。
本作「宙のまにまに」の主人公は、親の都合で何度も転校を繰り返した後、幼いころに住んでいた町に戻ってきた高校1年生男子・大八木朔。朔は本来読書を好む落ち着いたメガネ男子だが、その町にはかつて子供だった朔を引っ張り回しトラウマ状態に陥れた1学年上の幼なじみ・美星が住んでいて、高校でも案の定再会してしまう。かわいいけどとにかくハイテンションな美星は、朔を強引に自分の所属する天文部に引きずり込み、朔の穏やかな日常は慌ただしく一変してしまう。
といったわけで本作では、朔が所属することになった天文部の部活動および学園生活を、楽しく描いていくといった内容。まあ文科系の部のお話ということもあり、基本的に部活ライフはまったりほのぼのと繰り広げられていく。とくに大きな事件が起きることもないんだけど、これが読んでいるとなんだかとても楽しい。天文部の面々はそれぞれ個性的だが、暖かみがあって朗らか。星を見る楽しさもけっこう味わえる。
■「宙のまにまに」1巻~ 柏原麻実 講談社
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■髪の短いほうが幼なじみ娘の美星、長いほうがクラスメートの姫ちゃん。まさに両手に花状態で、タイヘンにうらやましい(第1巻93ページ)
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そして「またそれか」といわれるかもしれないけど、女の子がいいのだ。美星の天然系でハツラツとした賑やかなキャラは見てて楽しいし、朔を追っかけて天文部に入部してきたクラスメートの蒔田姫ちゃんが最高。姫ちゃんは入学試験のときの出来事がきっかけで朔に片想いしていたのだが、その想いをなかなか伝えることができず、美星と仲良さげにしている朔を見てやきもきしたりしている。学校でも評判になるような美少女なわりに、非常に初々しいその姿が、爽やかに萌え心をくすぐってくれるのだ。
文科系の部活のまったり感、ほのぼの感がたっぷり詰まっているうえに、女の子たちもしっかりかわいい。また明るく素直で整った絵柄は、技術的にもかなり達者。陰が全然ない健康的な朗らかさに、ホッと心が癒されてしまう。そんなわけで部活漫画で楽しい学園気分を楽しみたいって人は、ぜひ読んでみていただきたい。
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