えんむすびはロリ神様におまかせ!?「神ぷろ。」
2007年01月27日 17:44
(しばた@OHPのオススメ漫画)
今回紹介する「神ぷろ。」の作者・國津武士(くにつ・たけし)といえば、ちょっと前までエロ漫画方面で活躍していて、ぷにぷにしたロリ系の絵柄とかわいく明るい作風で定評のある作家さんだった。この「神ぷろ。」は、國津武士としては一般誌初連載となるが、エロシーンこそないものの、エロ時代の持ち味そのままに、キュートで楽しい作品に仕上げてきている。
本作の主人公・伊庭景綱は、学生ながら貧乏神社の神主を任されているメガネ男子。その神社の守護のため、何だかよく分からない神様の組織から、戦神の刀鳴神(となりのかみ)が配属されてくる。しかし時は現代。しかも神社の周囲は女子大、女子高、女子小中校、幼稚園と、女の園に囲まれて戦なんぞは起こりようもない環境。そんなわけで景綱に「戦神なんかいてもしょうがないから縁結びをやれー」的なことをいわれた刀鳴は、しぶしぶ縁結び業をやっていくのだった。
■「神ぷろ。」1巻~ 國津武士 メディアファクトリー
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■元戦神で現縁結び神の刀鳴だけでなく、双子死神娘たち、景綱の幼なじみである巨乳さんの聖(「ずるーい」といってるコ)もそれぞれキャラが立ってて、かわいく楽しい(第1巻119ページ)
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といった感じでお話はスタートするのだが、ロリ系で鳴らした國津武士だけに、刀鳴もロリロリ。戦神のくせしてちんまりかわいく、胸がつるぺたな女の子なのである。そして慣れない縁結びの神をするということで景綱にいじられ放題。毎度なんだかエロっちいコスプレをさせられつつ、なかなかうまく行かないながら縁結びをこなしていく。そこに景綱の幼なじみで彼にぞっこんな姉貴分的存在でありこの作品には珍しい巨乳空手娘の聖や、双子の幼女死神である乎都稚(こっち)、乎袈稚(こかち)の二人も加わって、大騒ぎな神社ライフが営まれていくわけだ。
で、その賑やかで騒々しい生活の模様が、とても楽しいのだ。何より出てくる女の子たちがみんなちまちましててかわいい。そしてそれがとにかく動き回る。刀鳴は戦神だけあって態度は勇ましいけど、自分を必要としてくれた景綱にちょいラブなツンデレ系だし、動くたびに胸がぽよんぽよんして景綱に会うとほっぺた赤らめまくりの聖もこれまたグッド。そして双子死神は全然しゃべらないんだけど、二人して悪だくみしたり、後ろのほうですちゃすちゃ踊ってたりと、よく分からないけど印象的に活躍。
お話のほうも、ドタバタ感たっぷりだけど、とても明るくほのぼの。テンポも良くて、とにかく気楽に読んでいくことができる。むちゃくちゃやることも多いけど、それはまあいーんです。だってかわいいから。ちまちまぷにぷにした様子がたまらなくいいし、ちょっと崩したデフォルメ絵も面白い。ロリロリ書いちゃったけど、ロリ者じゃなくても、これだけかわいければきっと楽しめるはず。「神ぷろ。」読んで気に入った人は、エロ系の単行本も4冊ほど出しているので、ぜひチャレンジしてみてほしい。
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