ゴンゾを傘下に持つGDHが「アニメ事業の大幅スリム化」
2008年11月10日 23:19
アニメ制作会社のゴンゾ(GONZO)を傘下に持つGDHは経営が厳しいと言われている。GDHから本日「構造改革の断行及び成長戦略策定に関するお知らせ」が発表されたが、その中で「アニメ事業の大幅スリム化」などが挙げられている。
このことは「MOON PHASE 雑記」で紹介されている。GDHから発表された内容は「GDH Investor Relations」にある「構造改革の断行及び成長戦略策定に関するお知らせ」のPDFファイルで読める。
GDHは2期連続の大幅赤字決算と債務超過により、投資ファンドから資金を受け入れて経営改革を図ることとなった。その一環として今回の発表がある。
アニメ事業にかかわる部分としてはまず「アニメ事業の大幅スリム化」がある。年間8作品程度を社内4スタジオと協力会社への外注で制作しているのを、制作部門を集約し、社内では年間4作品程度に厳選して制作する体制に移行するとのこと。既存の制作ラインの設備・人員などの一部は、別会社への売却・転籍を検討する予定とある。
そのほか「過去の名作タイトルのシリーズ化等により安定した制作収益の確保」を行う、「これまでのコアなユーザーだけではなく、市場のニーズに合わせたライトユーザー向けのカジュアルなアニメ制作にも取り組」むなどと記載されている。
ゴンゾは最近では「ストライクウィッチーズ」「鉄のラインバレル」「ロザリオとバンパイアCAPU2」「ブラスレイター」などを手がけている。
・MOON PHASE 雑記「2008-11-10」
・GDH Investor Relations
・GONZO Web Official Site
・GDH Investor Relations「構造改革の断行及び成長戦略策定に関するお知らせ」(※PDFファイル)
なおGDHはビジネス誌「週刊東洋経済」の特集で「上場企業 資金繰りで見た要注意会社100」の1つに挙げられていたようだ。そのことと2ちゃんねるでの反応は「basicchannel」で確認できる。
・basicchannel「GDH、資金繰りで見た要注意会社66位(週刊東洋経済2008年11月8日)」
■関連記事
・ゴンゾを傘下に持つ債務超過のGDHが19億円資金調達へ
・GDHの2006年以降の株価推移と発表アニメ作品を一覧に
・ゴンゾを傘下に持つGDHが債務超過になったことが話題