若きオシリストたちの躍動「思春期クレイジーズ」
2007年02月27日 07:42
(しばた@OHPのオススメ漫画)
前回のこのコーナーではおっぱい系のすごい漫画を紹介した。で、今回はおしりである。「乳と来たら尻だろう」というわけでもないのだけれど、おしり系でイキのいいブツが入ってきたので、一つご紹介させていただこうというわけだ。
で、さっきからおしりおしりいっているわけだが、ここでいうおしりというのは、もちろんおしりを使ったエッチのことである。この「思春期クレイジーズ」に収録されているのは、表題作「思春期クレイジーズ」全4話+書き下ろし1本、「キャプテンのお仕事」全4話、「常磐木さんの猛攻」全2話。10話+αが収録されているのだけど、そのうちの「思春期クレイジーズ」「キャプテンのお仕事」が、ほぼ全編おしりにこだわったお話という、実に8割を超えるおしり度の高さを誇っている。
このうち、とくにオススメなのが「思春期クレイジーズ」だ。主人公の園子(おソノ)は、ちょいとガサツだけどごくフツーな女子高生。そんな彼女が、おともだちの弥生と佐耶、弥生の彼氏になった宗俊によってアナルセックスの現場を見せつけられる。そのうちに場の空気に流されたおソノちゃんもおしりでやることになり、しだいにおしりの快感にズッパマっていっちゃうのでした……というのがだいたいのストーリー。
「思春期クレイジーズ」 紺野あずれ コアマガジン
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「アナルセックスは近親相姦にならないの」。なんと聞こえのいい言葉かーー!!こんなほのぼのした調子なのに、ヤルときはみんなおしりつかいまくりです。(34ページ) |
おしりといえば、昔だったら未知のユートピア、現代に残された秘境とでもいった感じで、多少なりともインモラルな感じがあったものだけど、この作品では実にあっけらかんと、楽しくおしりライフをエンジョイしていらっしゃる。なんとも頼もしい若者たちである。本作で面白いのが、主人公・おソノちゃんのハマりっぷり。最初は頑なだった彼女の表情がしだいにトロけて、「もうおしりじゃないといや~ん」ってな感じになっている様子は、ライトなノリであるにも関わらずとてもエロっぽい。また彼女を強引に巻き込んでいく弥生&佐耶のコンビも絶妙だ。
そのほかの作品も楽しさとエロさが共存してて、なかなか良い感じで読める。絵柄のほうもキュートで実にかわいらしい。絵的には、なんだか萌え4コマを描いていてもおかしくなさそうなほのぼの感。そしてしっかりたっぷりおしりを使っていたしているのに、作品全体としてはそのほのぼの感が維持されたままという力加減が実に素晴らしい。やってることはサラッと過激なんだけど、コメディとしての楽しさを常に失うことがない。
まあなんといっても、みんな実に気持ち良さそうにしているんで、読んでいるほうも楽しい気分になってくる。これを読めば「よし!これなら僕も私も」と思う人も少なからずいる……かも? まあそれはともかくたいへん口当たりがよろしい作品集であることは間違いない。間口は広く、その向こうの世界は奥深い。おしり。イッツワンダフル。