中のヨメもタイヘンです「ケメコデラックス!」
2006年07月02日 00:31
(しばた@OHPのオススメ漫画)
ある日突然、平凡な主人公の部屋に美少女が現れて……というのは、美少女居候型オタク系漫画の黄金パターン。今回紹介する「ケメコデラックス!」も、その由緒正しき伝統に乗っ取った作品だ。
主人公の小林三平太は、ごく平凡な高校生男子だったが、彼の家にある日突然花嫁姿をした土偶のような格好の不思議な物体ケメコが出現。そして「今日から私がおまえのヨメだ」と一方的に宣言してくる。実はケメコはロボットで、中にはものすごい美少女が乗っていたのだが、彼女は三平太が10年前に出会ってからずっと恋していた女の子と似た雰囲気を持っていた……。
ってなところからお話は始まり、その後ケメコは、美少女ではなく土偶みたいなロボット姿のまま、三平太の家に強引に居候するようになる。その後、なぜか三平太を狙って謎の刺客がやってくるようになるが、ヨメ宣言をしたケメコは三平太を守って戦い続ける。しかしそんな様子を見て、三平太に片想いしている幼馴染み娘のイズミは気が気でないという展開。
■「ケメコデラックス!」1巻~ いわさきまさかず メディアワークス
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■三平太(上段右)の部屋に突然現れたケメコ(上段中央)。その中にはヨメ希望の謎の美少女(上段左)が。ケメコのユーモラスなボディと、中の人のかわいさのギャップが面白い(第1巻64ページ)
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そんなわけで三平太、ケメコ(の中の少女)、そしてイズミの3人を中心として、ラブコメ+学園+日常生活の様子が面白楽しく描かれていく。この作品で何よりいいのが、キャラクターがすごくピチピチしててかわいらしいこと。ケメコの中の少女は普通に美少女で、普段は素っ気なさげだけどけっこう恥ずかしがり屋なところもあって萌える。また、幼馴染み少女のイズミちゃんも良い。いつも三平太の世話を焼いてて、彼に惚れてることが周囲からモロ分かり。気はそんなに強い方ではないけど、服の下に隠されたゴージャスな巨乳っぷりも、実に良いものだ。
そしてケメコ。土偶のような、と先ほど書いたけど、寸胴で丸っこいフォルムをしたケメコがものすごい運動性能を見せ、画面狭しと動き回る様子は非常にユーモラス。その多彩なアクションやファッションは見てて飽きることがない。お話の方もドタバタラブコメを非常にテンポよくやってて楽しいし、おっぱいや見えそうで見えないパンツ周辺の部位の描写なども、心にビタミンを注入してくれる。
絵柄などの雰囲気については、ちょっと「ケロロ軍曹」の吉崎観音に似たところがあるかもしれない。最近の「ケロロ軍曹」はアニメが子供に大ヒットしてしまったこともあって、ちょっぴりエッチな描写が微妙に弱まりつつあるような気がしないでもないけど、「ケメコデラックス!」ではパンモロとかは少ないものの、その手のちょっとしたドキドキ感はしっかり。かわいくてユーモラスで、サービス精神旺盛な一作だ。
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